第1回 起業したいけどアイデアが無いときのチェックポイント

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今回は「起業したいけどアイデアが無い」という場合のチェックポイントとして、「アイデアを考えるコツ」とそのコツを組み込んだ「アイデアが浮かびやすい質問リスト」をお伝えします。

結論

まずは結論から。

「良い起業アイデアを考えよう」という考え、つまり自分への質問では、いいアイデアは出てきません。

「良いアイデア」ではなく、もっと細かい部分に限定して、その絞り込んだ部分だけのアイデアを考えることが、良いアイデアを出すためのコツです。

最後に細かい部分に絞り込んだ事例としての質問リストを紹介します。

なぜ細かく限定するのか?

まず、なぜ細かく限定して絞り込んだ部分だけを考えた方がいいのかを解説します。

初めに、アイデアを考えるということを少し深掘りしてみます。
ここで「アイデア」 という言葉の意味を確認しておきましょう。

goo辞書によると、アイデアとは「思いつき」「新奇な工夫」「着想」とあります。

goo辞書

つまり「今までなかったようなことを思い付いた」ときが、「良いアイデアが浮かんだ」状態と言えます。

ここで1つ、ポイントをお伝えします。

良いアイデアを出そうとしても思い浮かばない理由の1つが、良いアイデアというのがあまりに漠然としていることが上げられます。

良いアイデアというのが漠然としているので、仮に何か思いついたとしても、そのアイデアが「今までになかった」ような、「斬新な思い付き」なのかを自分が確認できなくなっているんです。

このことを知らないまま、漠然と「良い起業のアイデア」を考えようとしても、自分自身が「何が今までになかった」のかイメージできないために、良いアイデアを考えられないのです。

こうした漠然としている状態を解決するために効果的なのが、「もっと細かく限定して、絞り込んだ部分だけ」について考えることなんです。

例で見てみます。

まずは男性が「カッコよくなる」ためのアイデアを考えてみましょう。
この場合、「どうなったらカッコいいのか」がハッキリしないと、人によってカッコいいと思えないかもしれません。

  • お腹の筋肉を鍛えてバキバキにすればカッコいいんでしょうか?
  • 最新の流行ファッションスタイルにすればカッコいいのでしょうか?
  • スポーツが出来ればカッコいいのでしょうか?

きっとどれも正解でしょう。

でも人によっては筋肉質な体系にカッコよさを感じないかもしれません。
ファッションスタイルでのカッコよさに意味を見いだせない人もいるでしょう。
運動能力ではなく、性格の良さや気づかいが出来ることがカッコいいと感じるかもしれません。

このように「カッコいい」ということ自体が漠然としていると、あまりに範囲が広すぎるため考えるべき項目が多くなってしまい、その結果、何をどう考えればいいか分からなくなるんです。

なので良いアイデアが思い浮かばないのです。

起業、つまりビジネスのアイデアを出すときも同じです。

起業の「どの部分のアイデア」を出すのかを決めて、その絞った部分について、「今までにないこと」はどんなことだろう、という考え方でアイデアを出すと、漠然と考えていたよりもスッキリと分かりやすいアイデアが出せるはずです。

例えば、ビジネスアイデアを考えるときに、次の質問を自分自身にしてみてください。

◆起業のアイデアを絞るための質問リスト例

  • 起業のリスクを出来るだけ減らすのはどうすればいいのか?
  • 起業後、できるだけ短期間に黒字化する方法は無いか?
  • 苦労しなくても売れる商品・サービスを見つけるにはどうすればいいのか?
  • 起業するのに自己資金だけでは足りないときにどうやって工面したらいいのか?

自分がどんなことで悩んでいるかをイメージして質問を考えてみることが、いいアイデアを出すコツです。
そして、良いアイデアが、必ずしも今まで世の中になかったような画期的なアイデアである必要が無いことも多いです。

例えば、起業のリスクを減らしたい人の場合、リスクを抑えられれば在り来たりのアイデアでも問題ないですから。

最後にアインシュタインの言葉を紹介して終わります。

「もし自分が死にそうな状況になって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は、適切な質問を探すのに費やすだろう」

アルバート・アインシュタインの名言


良いアイデアを考えたかったら、出来るだけいい質問を考えてみることが良いアイデアを思いつく最大のコツと言えます。

まとめ

今回は「起業したいけどアイデアが無いときのチェックポイント」として、起業するときのアイデアを考えるコツをお伝えしました。

漠然とした状態だと、考えるべき事の範囲が広く、項目が多すぎるため、それが良いアイデアが出せない要因になっているかもしれないということでした。

そこで、もっと細かい部分を限定して、絞り込んだ部分だけのアイデアを考えてみるというのがコツでした。

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投稿者プロフィール

酒井 謙光
酒井 謙光【売れる】を科学する起業・新規事業プロデューサー
40代で脱サラして起業。独立後すぐに月商100万円を突破するも、トラブルが発生し収入ゼロに。

その時に経験した「売り上げゼロ」「顧客ゼロ」の不安を解消しよと、様々な起業セミナー・高額講座に通うも全く成果が出なかった。

なぜ成果が出なかったのかを徹底的に分析した結果を起業したいけれど何をしていいか分からないというサラリーマンに向けて発信するのが使命と考えている。