第4回 好きなことを仕事にするのは無理?嫌いにならない?への回答

今回のテーマは、「やりたいこと」を仕事のするのは無理? 「好きなこと」でお金を稼ぐと嫌いにならないの? という疑問への回答です。
目次
好きなことを仕事にしないと不幸?
まず、質問です。

「私は、好きなことを仕事にしているんです」
と聞いてどう感じますか?
今日の話は、好きなことを仕事にしている人にどんな感情を持ったのかが、とても重要なファクターとなります。
もしも、「羨ましい」とか「あこがれる」というような感情が、ほんの少しでも感じられたのなら、あなたは仕事に何か重要なモノを求めているのかもしれませんね。
というわけで、まずは結論です。
そもそも、好きでもないことを仕事にしていて不幸じゃないんですか?
人生の1/3くらいの時間を使ってやることなのに、いやいや我慢し続ける必要があること仕事をしていて、辛くはないのですか?
「だから好きなことを仕事にするべきなんだよ」
というのが、私の個人的な見解を含めて、キャリアカウンセラーや、起業コンサルタントの多くが語っている、好きな仕事をした方が良いという理由です。
好きなことを仕事にするべき理由
ではもう一つ質問です。

なぜ「好きなことを仕事にできればいい」と思ったのでしょう?
好きなことを仕事にしている人に、憧れやうらやむ気持ちがあるということは、「自分も好きなことを仕事にしたい」という願望があるはずですね。
好きなことで稼ぎたいと思っているのなら、素直にそうすれば?
ということで「好きなことを仕事にするべき」という結論になるわけです。
好きな仕事をしたいから転職や脱サラをする時の注意点
で、ここで注意点を。
好きなことを仕事にしないと人生の無駄使いになる、という考えのもと、転職するとか、脱サラして起業・独立するという道を選ぶときに、次のことを確認してください。

「本当は、今の会社や仕事が嫌なので、好きなことを仕事にするべきという理由を隠れ蓑にして、そこから逃げようとしているだけなのでは?」
好きなことを仕事にしている人をうらやむ気持ちが少しでもあるという方は、もしかすると嫉妬しているだけかもしれませんよ?
「自分は嫌な仕事でも我慢してやっているのに、なぜ好きなことを仕事にできるんだ、不公平じゃないか!」って感じでしょうか。
実は、私も過去はそうでした。
あと、もしかしたら、好きなことや、やりたいことは仕事にするべきではない、という「すり込み」みたいなものがあるのかもしれません。
ただ、嫌な会社や仕事から逃げるのが本当の理由で転職したり、脱サラして起業・独立しても、また別の嫌な理由が出てきて、他にやりたいことがあるはず、と思いだす気がしませんか?
これは個人的な見解ですが、「やりたいことが見つからない」と悩んでいる大人が多い理由の一つが、やりたいことを仕事にすることの罪悪感と、現状から逃避することの隠れ蓑にしようとしていることへの抵抗、この辺りだと感じるんです。
好きなことを仕事にすることの本質
では、話を戻します。
好きなことを仕事にするって、本質的にはどういうことか確認していきます。
ここで、好きなことの捉え方を定義してみます。
仕事にするという意味での好きなこととは?
NG:楽したい、楽しいことだけやっていたい、ちょっとでもキツくなったらやめる、飽きたらやめる
OK:やり続けられる、興味や関心がある、こだわってしまう、もっと突き詰めたい、中途半端では終われない
好きなことを仕事にするわけなので、当然、その仕事に関係している人に迷惑をかけると次が無いでしょう。
なので、自分が楽しかったらそれでいい、というような意味合いで好きなことをしたいというのは、仕事に求めるものではないでしょう。
趣味として、自分が楽しむことを最優先させればいいわけですから。
仕事として好きなことややりたいことをやる時のポイントは、続けられるかどうか?にあります。
仕事とは何をすることなのか?
では続いて、仕事とは何かを定義してみます。
仕事は苦労するもの、辛いのが当たり前と思っている人の仕事観
「仕事をするということは、ビジネスをすることになるので、そんなに甘いものじゃない」といったフレーズを聞いたことがありませんか?
これは、仕事とは大変なものなんだという価値感が根底にあるから出てくる言葉ですね。こういった方は、「労働の対価を得ることを仕事」と捉えていそうです。
つまり、「お金を稼ぐために自分の時間と労力提供することを仕事」だと思っているのではないかという仮説です。
好きなことを仕事にしている人の仕事観
一方、好きなことを仕事にしている方は、次のように考えている傾向があります。
「お客さんが喜んでお金を払ってくれる何らかの価値を提供することを仕事」
つまり、お客さんから「ありがとう」とか、「役に立ったよ」というお礼の意味でお金をもらっている、と考えているということです。
お金をもらう理由の捉え方が違うんです。
「好きなことを仕事にする」を定義
好きなこと、と仕事のそれぞれを確認してきたので、次は「好きなことを仕事にする」ということを定義してみます。
【自分が興味や関心があって、こだわりを持って、もっとそのことを突き詰めたいと思えるような事柄を、お客さんに価値として提供した結果、ありがとうと言ってもらえることが仕事】
もう少し簡潔に表現すると、「お客さんに喜んでもらえる商品やサービスを提供することが仕事」ということですね。
そしてその商品やサービスについて、強い興味や関心があることが大事ということです。
その商品やサービスにこだわりがあるので、妥協できないから、もっと良いモノを提供するために、とことん突き詰められると、他との差が自然と出てくるということです。
好きなことを仕事にするメリット
ということで、好きなことを仕事にするメリットを再確認しておきます。
好きなことなので、努力をするという感覚が低くても、周りから見たらに努力と思えるような行動をしてしまいます。
好きなことに携わっているので、行動量が増えるため、結果を出しやすいです。
結果が出なければ、どうすれば結果を出せるか工夫したくなるとも言えます。
つまり、好きでもないことややりたくないことだと、我慢して努力して、辛い思いをしないとできないことを、本人はそう思わずにできてしまうことが最大のメリットです。
成功者が成功できた大事な要因

頑張ること、我慢し続けて行動量を増やさないといけない仕事だと、仕事自体が嫌なもの、嫌いなものになっていくのではないですか?
実は、成功者の特徴の一つが、この部分にあります。
好きなことを仕事にしている成功者が多いのですが、彼らは「好きなことをしている」という意識が強いので、仕事が楽しいと感じているようです。
きっと、仕事自体が楽しいと感じられる状態のことを、好きなことを仕事にしている、と表現しているのではないかと思います。
好きなことを仕事にできるし、嫌にならない
最後に、個人的な見解を交えて、多くの起業、転職関連の情報発信者の主張をまとめます。
やっている仕事自体が好きなことなので、その結果次のことが起こります。
- 行動量を増やせる
- 仕事の質が上がる
- 失敗を経験してそこから学んだことを活かす
いわゆる試行錯誤をしてしまう状態が良い結果を生むと言っている方が多かったですし、私も多くの成功法則ノウハウや関連書籍で学んだ結論もそうでした。
現状を変えるには、行動するしかありません。
でも嫌なことは行動に移す前にやめてしまいます。
「だから好きなことを仕事にするべきなんだよ」という結論になるわけです。
まとめ
では、今回のまとめです。
好きなことを仕事にするのは無理?嫌いにならない?という疑問に、多くの専門家の意見を交えて答えを出しました。
それは「好きなことを仕事にするべき」だという結論でした。
その理由は、成功者の多くが好きなことを仕事にしているという事実です。
そして好きなことを仕事にすることで、
- 行動量を増やせる
- 仕事の質が上がる
- 失敗を経験してそこから学んだことを活かす
という、いい結果を出すために必要なことを、辛い思いをしなくても出来ることがメリットでもあるということでした。
もし、今の仕事に充実感ややりがいを感じないときは、ご連絡ください。
何かしらのヒントをお渡しできると思います。
Podcast: Play in new window | Download
投稿者プロフィール

- 【売れる】を科学する起業・新規事業プロデューサー
-
40代で脱サラして起業。独立後すぐに月商100万円を突破するも、トラブルが発生し収入ゼロに。
その時に経験した「売り上げゼロ」「顧客ゼロ」の不安を解消しよと、様々な起業セミナー・高額講座に通うも全く成果が出なかった。
なぜ成果が出なかったのかを徹底的に分析した結果を起業したいけれど何をしていいか分からないというサラリーマンに向けて発信するのが使命と考えている。
最新の投稿
podcast2021.03.18第9回 実績が無い副業コンサルタントの正しい集客法
podcast2021.02.22第8回 起業時や競合が強い時に選ぶべき差別化・ポジショニング戦略
失敗しない2021.02.04第7回 無料で実践可能!人が集まる成功ノウハウの4大メリット
好き・やりたいをビジネスに2021.01.25第6回 40代、50代で起業するときの注意点、戦略、ビジネスモデル