第5回 好きなことを仕事にする4つの方法と3つの重要ポイント

今回は第4回目の続きとも言えるテーマです。
好きなことを仕事にする4つの方法と、3つの重要ポイントについてお伝えします。
また、起業する時に注意した方が良いポイントを2つと、今すぐやっておきたいことを1つお伝えします。
「やりたいことを仕事にしたい」という願望を抱えたままで、時間だけが過ぎていく状態から一刻も早く卒業してください。
目次
好きなことを仕事にする4つの方法
では初めに、好きなことを仕事にするための4つの方法をお伝えします。
- 今の会社でやりたことを仕事にする
- やりたい仕事ができる会社に転職する
- やりたいことを自分のビジネスにするために起業(副業・週末起業)する
- 今の会社や仕事にやりがいを見出す
では、ひとつずつ、それぞれの方法で必要なコツと共に確認していきます。
好きなことを仕事にするたに必要なコツ
1:今の会社でやりたことを仕事にするために必要なコツ
仕事に対する姿勢や考え方を変えることが必要なコツだと思います。
ちょっと考えてみてください。

「仕事をするとは何をすることなのか?」
どういった答えになりましたか?
ここで話している、仕事に対する姿勢や考え方を変えるというのは、この質問への答えを変えるという意味でもあります。
では、私なりの仕事とは、何をすることなのかをお話します。
「仕事をするとは、労働することでお金を稼ぐ」という考えをやめてください。
そしてこう考えてみてください。
「自分の提供できることが、相手(この場合は会社)にとってどんな価値があるのかを考え、新しいモノを生み出すこと」を仕事と捉えるんです。
ここで事例として、私がサラリーマン時代に、在職したまま新しい仕事を生み出した時のことをお話します。
サラリーマン時代、印刷関連の会社で、Macを使って、印刷データを編集する仕事をしていました。
データはデザイナーさんが作成されるのですが、素人のような人も多く、印刷に適していないデータがほとんどでした。
そこで、デザインを全く変えずに、印刷に適したデータに修正する仕事をしていました。
しかし作りによってはかなり入り組んでいるので、修正したときに元のデザインと異なってしまうという事故がかなりの頻度で起こるんです。
その事故の教訓を担当者全員で共有するシステムを作ろうとしました。
「もんじゅ」という名前を付けたのですが、一般的な言い方だと、ナレッジマネジメントシステムの構築になると思います。
Wikiというシステムを使って社内サーバーを立ち上げ、社内ノウハウの共有を実現させようとしたのですが、社長がとても喜んでくれました。
なので、本来、私が行うべきデータの修正業務とは別に、同じ事故を起こさないためのノウハウ蓄積という仕事を新しく作りました。
とても充実していて、「仕事が楽しい」と心の底から思っていました。
本人がやりたいと思っていることだと、時間も気にせず、いい仕事が出来るということが実感として分かりました。
2:やりたい仕事ができる会社に転職するために必要なコツ
未経験の業種に就きたいときには準備が重要です。
単に就職できそうな会社を探すだけでは、同時期に求人に応募している経験者と比べられたときに、差をつけられてしまいますから。
では、未経験業務をやるときの戦略をお伝えします。
実は、過去に10社以上の転職をしてきました。
どれも未経験業種ばかりだったのですが、転職するたびに給料もアップしていました。
また、30代までの話ですが、応募した求人に不採用になったことはありませんでした。
求人で採用されるためにはコツがあるのですが、今回は少しだけ紹介しておきますね。
転職のために準備するべきことは「自己アピール」です。
面接時はもちろん、履歴書や職務経歴書に自己アピールポイントを散らばめておくのです。
具体的には次の3つについて考え、事前原稿を作成してください。
3つの自己アピールポイント
- A:自分の持っているビジネスキャリアを明文化する
- B:未経験業務でも、これまでの経験で活かせると思える個所を見つける
- C:なぜその仕事をしたいのかを1分で話せるくらいの文字数で明文化
上記のポイントを履歴書や職務経歴書に書いてください。
また面接時には、上記のポイントについて話す機会をもらってください。
特に、「なぜその仕事をしたいのか」については、原稿を読む感じではなく、自分の中から出てくる言葉で話せるようになっておいてください。
ちなみみ1分くらいで話せる文字量はおよそ300字といわれています。
3:やりたいことを自分のビジネスにするために起業(副業・週末起業)するために必要なコツ
未経験の業種で起業してビジネスを始めるためには学ぶことが重要です。
では起業する時に学ぶべきことは何でしょう?
起業するために学ぶべきこと
- ビジネスとはそもそも何をすることなのか?
- マーケティング、ビジネスモデル、差別化・戦略
これらは実体験を通して得る学びの方がはるかに役に立つため、ノウハウ習得のために講義を受けて学ぶのはもちろん、実際にやってみることが大事です。
どれだけ高額な講座を受けても、有名な経営者やコンサルタントから学んでも、それはしょせん情報にすぎません。
受け取った情報を活かすための知識に変える作業が必要です。
それができるのは、実体験を得るための実践です。
ただ、実際にやるとなると、一気にハードルが上がります。
そのため、コンサルティングやアドバイザーに、実践をサポートしてもらうという方法も視野に入れておきたいです。
実践サポートを得ないまま起業した失敗例として、私の話を共有します。
私は40代後半で起業しました。
しかし、起業については誰からもサポートを受けず、自分だけで起業の仕方を試行錯誤しました。
ですが、1年以上悪戦苦闘をしたのですが、軌道に乗せることが出来ずに廃業する羽目になりました。
実は私は、起業するのは2度目なんです。
1回は廃業して、いったんサラリーマンに戻りました。
今思えば、伴走してくれるようなコンサルタントさんに協力してもらった方がよかったと思います。
時間とお金を無駄にしたと感じています。
この失敗の原因は、時間とお金のかけ方を学べていなかったことです。
当時の私は、サラリーマンだったため、お金を払うことを消費と捉えていました。
ですが、結果を出している起業家は、お金を払うことを投資と捉えているため、払った金額以上を回収すると自分自身にコミットメントしている方が多いです。
また起業時に身につけておきたい知識やスキルについては、別に記事にしているので参考にしてください。
4:今の会社や仕事にやりがいを見出すために必要なコツ
仕事に対する姿勢や考え方を変えてください。
具体的には「仕事をするとは、労働することでお金を稼ぐことだ」という考えをやめてください。
そして、今の仕事や業務を通して得られている経験が、広く世の中に貢献できる仕事に変えられないか、繋げる方法はないか、考えてみてください。
ここで私の事例を紹介します。
いろいろな会社でサラリーマンをしていた時代の話です。
不思議と後輩や部下から「仕事のやり方を教えて欲しい」と言われることが多かったんです。
単に、声をかけやすそうだったのかもしれませんが、自分としても部下や後輩が育ってくれれば助かるので、真剣に教えました。
教えることについては、パソコンスクールのインストラクターをしていた経験が活きているのもありました。
そうしたことが功を奏したのか、多くの人から「分かりやすい」と評価してもらいました。
実はこの経験が今の仕事に直結しています。
私は、クライアントさんやセミナー受講者さんにWEBマーケティングのポイントをレクチャーしています。
「楽しく学べた」とか、「あっという間に時間が過ぎました」と言っていただけています。
あとは、自分が開発したコンテンツで開催しているセミナーでは、内容を考える際にとても役に立っています。
おそらく、「どんな順番」で「どういった表現」で伝えればいいか、相手の反応を見ながら工夫していたのが身についたからだと思っています。
「今の会社や仕事には、他の業界に移っても役に立てられそうな仕事があるに違いない」
良い意味で、こう思いこんで探してみてください。
好きなことを仕事にする4つの方法に共通する3つの重要ポイント
ではここまでで紹介してきた、好きなことを仕事にする4つの方法に共通する3つの重要ポイントを解説しておきます。
ポイント1:好きなことを仕事にすることのメリットを明確にする
「好きなこと、やりたいことを仕事にしたい」という欲求があるからには、メリットがあると思っているはずです。
そこで、そのメリットを言葉にしてください。
そして、そのメリットを明文化したときに、「好きなこと・やりたいこと」を趣味として続けるのか、すきなことを仕事にしてお金を稼ぐのかを決めてください。
決めたらやり切ることが大事です。
決めてやり切るという覚悟が無いと、「やっぱり好きなことを仕事にしても、良いことばかりじゃない」と、決心がブレる可能性がありますから。
ちなみに、「好きなこと」と、お金を稼ぐ仕事が別なのは、決して悪いことではないと思います。
多くの方は好きなことは趣味として、仕事は仕事と割り切っているはずです。
ただ、どうしても好きなことを仕事にしているという人に憧れや嫉妬があるのなら、なぜその感情が出てくるのかを知っておかないと、ずっとその感情に翻弄され続けることになりますよ。
なぜ翻弄され続けるかというと、劣等感や焦燥感が常に心にあるので、いつも不満を抱えている状態になるからです。
そんな状況が続いている人生がと幸せとは思えません。
ポイント2:具体的な目標設定
目標設定の前にやること
やると決めたからには、具体的な目標を設定してください。
ただ、その前にやっていただきたいことがあります。
それが目的設定です。
目的設定とは
例えば、社内で新しい仕事を作るにしても、転職や起業独立するにしても、次のことを明確にしてください。
- 「なぜやるのか?」
- 「何のためにやるのか?」
- 「理想の姿は?」
つまり、好きなことを仕事にすることを人生の目的として設定しているわけです。
そして、人生の目的を達成するために、目標設定をしてください。
- 「何を」
- 「いつまでに」
- 「どんなレベルでやるのか」
このことをスケジュール帳に記入してください。
そしてこのスケジュールにのっとって行動するんです。
ポイント3:試しにやってみる
頭で考えているだけでは何も起こりません。
目的や目標を設定しても、それだけでは好きなことを仕事にできません。
なので試しにやってみるんです。
行動しなければ気が付けないことも多いことは、もう気付かれていると思います。
仮に、いま壁に突き当たっている気がしていても、行動したときには、意外にその壁が低いと感じることもありますから。
補足ですが、PDCAについて、私なりの活用方法をお伝えしておきます。
行動に移すのが苦手、とか遅いという自覚のある方に多いのが、計画を完璧に仕上げたいという欲求です。
PDCAのP、プランを完璧に仕上げないといけない思っているかもしれませんが、単なる思い込みです。
そこで私は「pDCPA」を提唱しています。
まず小さくp、計画を立てて、次にDo、行動して、どんな結果が出るかC、チェックする。
その後に改善方法を考えるP、計画、そしてA、アクションを起こすんです。
p:小さく計画
D:行動する
C:行動した結果をチェックする
P:チェックしたことを踏まえて再度計画する
A:本格的に行動する
この先はPDCAになると思います。
起業で気を付けるべき2つの注意点
では次は、起業で気を付けるべき2つの注意点について解説します。
起業する場合は、いろんなことを事前に調べることになると思います。
そのときの注意点が次の2つです。
1:リサーチは永遠に終わらない
やりだすと終わりが無いのがリサーチです。
ネットで調べるだけでも、次々に情報が出てきます。
例えば競合をリサーチするにしても、無限と思えるくらい見つかると思います。
それぞれの商品やサービスについて調べていくと、いくら時間があっても足りません。
そこで、しっかりリサーチをしながら、短時間で終わるコツをお伝えします。
それは「リサーチで調べることを事前に決めておく」ことです。
もし、リサーチの途中で「もっと知りたい」と思ったことが出てきても、先に決めたことだけを調べてください。
もしくは、調べる件数や使う時間を事前に決めてからやるのも効果的です。
その上で、やはり追加のリサーチが必要と思えたことだけを、調べることでリサーチの時短が可能です。
2:「成功事例から学ぶ」って具体的には?
パクってはいけない
起業する場合、多くの場合、すでに成功している人や会社の事例を参考にしたいと思うことでしょう。
これからやりたいと思っているビジネスの成功者の成功談、事例を知って真似をするのはいいのですが、真似の仕方が問題です。
真似ているはずのに結果が出ない理由
基本的にはその成功事例のすべてを真似しないと同じ結果にならないです。
もし参考にしている成功事例と同じ結果を出したければ、商品やサービス、お客さん、価格、販売時期、提案方法、その会社や人のバックボーン(経歴・実績・交流関係)を全部真似しないとダメなんです。
つまり完全にコピーすることになるのですが、完コピなんてまず無理です。
例えば、これからその業種で起業するのであれば実績はありませんね。
成功事例の会社や人と同じ経歴・学歴なんてありません。
そこで多くの方は、自分が真似できる部分だけを取り入れようとします。
でもそれは真似ではなく、劣化コピーです。
オリジナルより劣っているモノを欲しい人がいるとは思えませんよね?
なのでパクるイメージでの真似は効果がありません。
真似るとは何をすることか?
では成功事例を参考に真似をする場合、何をすればいいのでしょう?
成功者を真似るときは、その人はなぜ成功できたのかの要因を見つけてください。
できれば、複数の会社や人の成功事例の共通の要因を見つけると、かなり優位になれると思います。
この時に見つけるべき要因は、他の人がやっても同じ結果になりそうなことです。
その会社や人だけのもの、つまり独自の要因は取り入れようがありません。
他の人がやっても成功できそうな要因を見つけて、それを自分が取り入れることが、成功事例の役立て方だと言えます。
真似るとは、その会社や人がやっていることをコピーするのではなく、成功要因を取り入れることだと捉えてください。
今すぐやること
では最後に、好きなことを仕事にしたいと思っている方が、今すぐやるべきことをお伝えします。
それは、やりたことをを仕事にすると決心するために、声に出して「好きなことや、やりたいことを仕事にする」と自分自身に向かって言うことです。
可能なら家族や友人にも言葉で伝えるのがベターです。
可能なら対面で、会えないとしてもZoomやLINEの動画通話でやることがお勧めです。
この時に具体的なスケジュールも話せると、自分自身へのコミットメントが強くなり、モチベーションを保ちやすいです。
考えているだけではダメです。
やみくもに行動しているだけでもダメです。
今回お伝えしたことをしっかりと意識しておかないと、ずっと「好きなことを仕事にしたい」と思い続けて、自分探しや、やりたいことを仕事にできるという講座やセミナーを受け続けることになりますよ。
まとめ
今回は、好きなことを仕事にする4つの方法と、3つの重要ポイントについてお伝えしました。
また、起業する時に注意した方が良いポイントを2つと、今すぐやっておきたいことを1つお伝えしました。
私も修飾する前から、何がやりたいか分からないけど、やるなら好きなことを仕事にしたいと思い続けてきました。
でも私は、サラリーマンでは好きなことを仕事に出来ないと思い、起業・独立しました。
今回は、私の事例をいくつか紹介しましたので、それらを参考に、「好きなことを仕事にしたい」ではなく「好きなことを仕事にできました」と言っていただけることを願っております。
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投稿者プロフィール

- 【売れる】を科学する起業・新規事業プロデューサー
-
40代で脱サラして起業。独立後すぐに月商100万円を突破するも、トラブルが発生し収入ゼロに。
その時に経験した「売り上げゼロ」「顧客ゼロ」の不安を解消しよと、様々な起業セミナー・高額講座に通うも全く成果が出なかった。
なぜ成果が出なかったのかを徹底的に分析した結果を起業したいけれど何をしていいか分からないというサラリーマンに向けて発信するのが使命と考えている。
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